2007 Fiscal Year Annual Research Report
ジフテリアトキシン受容体強制発現システムを用いたグレリン分泌低下マウスの開発
Project/Area Number |
19790648
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
有安 宏之 Kyoto University, 医学研究科, 助教 (50378650)
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Keywords | グレリン / ジフテリアトキシン受容体 |
Research Abstract |
グレリンプロモーターの下流にジフテリアトキシン受容体cDNAを結合したコンストラクトの作成を開始した。ジフテリアトキシン受容体cDNAは、奈良先端化学技術大学院大学の河野教授から供与していただいた。グレリンのプロモータ領域は、過去に共同研究者の赤水らが、ヒトghrelin gene の5'-flanking regionの解析を行い報告している(Endocrinology 145:4144, 2004)。この4Kbのヒトグレリンプロモーターを利用した。ヒトグレリンプロモーターの下流にヒトジフテリアトキシン受容体cDNAを組み込んだコンストラクトは、切り出し精製後、マウス受精卵にインジェクションした。平成19年度中には、この受精卵から4匹のF0マウスを得るところまで至った。Tgマウスは、グレリン分泌細胞にヒトジフテリアトキシン受容体を過剰発現し、ジフテリアトキシンを外来投与するとグレリン分泌細胞が障害を受けることが期待される。これを継代・繁殖させた後、ジフテリアトキシンを筋肉注射によりグレリン分泌細胞(主としてstomach X/A cell)を後天的に任意の週令で脱落もしくは低下させることが期待される。
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