2007 Fiscal Year Annual Research Report
細胞性免疫誘導によるATL発症予防キメラ粒子ワクチン免疫療法と腫瘍免疫への応用
Project/Area Number |
19790671
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
小迫 知弘 Kagoshima University, 大学院・医歯学総合研究科, 特任研究員 (40398300)
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Keywords | HTLV-1 / ATL / CTL / ワクチン / HLA / 腫瘍免疫 |
Research Abstract |
成人T細胞白血病(ATL)の原因ウイルス(HTLV-1)に特異的なCTLの誘導を抗腫瘍免疫療法のモデルとして、ATL発症予防ワクチン候補のHTLV-1特異的CTLの誘導能をin vivo及びin vitroにおいて解析した。Hepatitis B core(HBc)粒子にHLA-A^*0201が認識するHTLV-l Taxエピトープを挿入したHTLV-1/HBcキメラ粒子を作製した後、HLA-A^*0201改変トランスジェニックマウスに本キメラ粒子を免疫し、その免疫原性を検討した。2回の免疫後、鼠径リンパ節を摘出しin vitroで5日間ペプチド刺激後、CTLの誘導を評価した。ELISPOT法で本粒子免疫群において特異的なIFN-γ反応がみられ、HTLV-1/HBcキメラ粒子の特異的CTL反応誘導が確認できた。またHBc粒子単独で非特異的なIFN-γの反応が確認できたことから、粒子のヘルパー活性によりアジュバント無しで効率的CTL誘導能を有する可能性が示唆された。また、1μMのTaxペプチドをマンノース被覆リボソームに封入した製剤をPBMCと混合培養し、14日後にHTLV-1テトラマーでHTLV-l特異的CTLの誘導効率を検討した。リポソームワクチン処理によりHTLV-l特異的CTLが10-1000倍に増加した。以上の結果より、HTLV-1/HBcキメラ粒子及びマンノース被覆リポソームがin vivo及びin vitroにおいて、アジュバント無しで効率的にHTLV-1特異的CTLを誘導する可能性が示唆された。
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[Presentation] Serum Anti-Tax Antibody Correalates to Lowere Neutrophil Counts in Patientes with HTLV-1 Infection.2007
Author(s)
Hamada, H., Matsushita, K., Akimoto, M., Arima, N., Sawada, T., Kozako, T., et. al.
Organizer
13th International Conference of Human Retrovivology; HTLV
Place of Presentation
Hakone, Japan
Year and Date
2007-05-22
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