2007 Fiscal Year Annual Research Report
アスピリン喘息におけるEP2とロイコトリエンレセプターの不均衡発現の検討
Project/Area Number |
19790684
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
坂上 拓郎 Niigata University, 医歯学総合病院, 医員 (00444159)
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Keywords | アスピリン喘息 / ロイコトリエン関連物質 / プロスタグランディンE受容体2 / INF-γ / フローサイトメトリー |
Research Abstract |
アスピリン喘息(AIA)はロイコトリエン(LT)関連物質異常が発症に関与すると考えられている。そこで『LT関連物質とその拮抗物質であるプロスタグランジン(PG)関連物質の不均衡が発症に寄与する。さらにその不均衡にはウイルス感染が関与する』という仮説を証明することを本研究の目的とし、具体的には、(1)AIA患者と非AIA喘息患者(ATA)において末梢血中のT細胞におけるEP2の発現量の差の有無の検討。(2)ウイルス感染下で増加する血清中のIFN-γ濃度差をAIA患者とATA患者で比較。(3)培養気道平滑筋におけるIFN-γ負荷時のEP2発現の変化の検討。(4)AIA患者とATA患者でのIFN-γに対してのcysLTRとEP2の発現様式の差の検討を行うこととした。 症例データベースは、1997年より継続的に行っている『新潟県における気管支喘息患者に対してのアンケート調査』と各症例の臨床データを用いて作成されたものを用いて症例の選定を行い、AIA患者25例、ATA患者25例を目標症例数とし解析を試みた。EP2・cysLTRともに細胞表面レセプターであるために、細胞表面の発現量を検討するために抗レセプター抗体で標識を行いフローサイトメトリーを使用し定量することとした。確立された測定法がないために、新しい免疫標識法であるZenon抗体標識テクノロジーを用いて特異的にEP2を検出することを試みた(Proteomics. 2003;3)。これは二次抗体を必要とせず、一次抗体を蛍光色素で直接標識でき、二次検出法の交差反応性による制限を回避することができるとされ、これにて測定系を確立する。cysLTRに関しても同様にフローサイトメトリーでの測定系を確立することを目的とした。
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Research Products
(3 results)