2008 Fiscal Year Annual Research Report
間質性肺炎における炎症性サイトカイン(IL-18)の関与の解明
Project/Area Number |
19790700
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
岡元 昌樹 Kurume University, 医学部, 助教 (50352133)
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Keywords | 間質性肺炎 / サイトカイン / 炎症 |
Research Abstract |
申請者はIL-18/IL-2で誘導される新規間質性肺炎マウスモデルを樹立した(Blood, 2002)。2003年にredox蛋白チオレドキシン(TRX)が間質性肺疾患マウスモデを抑制することを米国呼吸器学会誌に報告した(Am J Respir Crit Care Med 168 : 1075-1083, 2003)。この論文は掲載号の表紙を飾りeditorialでも取り上げられた。最近、恒常的発現肺特異的発現IL-18TGマウスとテト ラサイクリンで誘導される肺特異的発現IL-18TGマウスを樹立した。前者は肺気腫が出来るにもかかわらず後者のTGマウスは間質性肺炎が誘導された。つまりIL-18の発現のタイミングや発現量で間質性肺炎が誘導されることが判明した。 本研究でブレオマイシンによる肺障害で死亡した患者の病変部にIL-18とIL-18受容体α鎖が健常人に比べ強く発現していることが判明した。ブレオマイシンを投与したマウスの肺ではF4/80陽性の好中球がIL-18を強く産生していた。加えてブレオマイシンを投与したマウスの肺障害はIL-18欠損(KO)マウス、IL-18RKOマウス, caspase-1KOマウスでコントロールの野生型マウス・に比べ有意に抑制されていた。現在Epub(Hoshino, Okamoto et.al. Role of Proinflammatory Cytokine IL-18 and IL-1{beta} in Bieomycln-induced Lung lnlury in Humans and Mice.Am J Respir Cell Mol Biol.)で公開中である。
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Research Products
(4 results)