2008 Fiscal Year Annual Research Report
関節リウマチ感受性遺伝子ペプチジルアルギニンデイミナーゼタイプ4に関する研究
Project/Area Number |
19790702
|
Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
鈴木 亜香里 The Institute of Physical and Chemical Research, 自己免疫疾患研究チーム, 上級研究員 (00391996)
|
Keywords | 関節リウマチ / ぺプチジルアルギニンデイミナーゼ / シトルリン化 / ノックアウトマウス |
Research Abstract |
1. PADI4遺伝子改変マウスの作製 PADI4遺伝子ノックアウトマウスを作製した。PADI4遺伝子を欠失させ、その代りにネオマイシン遺伝子を導入し、PADI4ノックアウトマウスを作製した。遺伝的背景が129S1とB6の混合であるため、今後、コラーゲン誘導関節炎などに用いるため、遺伝的背景をB6に置き換えるため、スピードコンジェニックを行い、B6バックグラウンドに置換した。 2. PADI4KOマウスを用いたモノクローナル抗体の作製 PADI4の酵素活性を抑制するための中和抗体の作製を目的とし、PADI4モノクローナル抗体の作製を行っている。HisタグをつけたPADI4を発現ベクターに組み込み、大腸菌に強制発現し、精製をおこなった。同様にPADi1,2,3についても活性のあるタンパク質を精製した。PADI4KOマウスに精製His-PADI4タンパクを導入し、現在、モノクローナル抗体を作製している。 3. CIAマウスの作製 ノックアウトマウスをもちいて関節炎モデルマウスであるコラーゲン誘導関節炎マウスの作製をおこなった。コントロールとしてB6マウスを用い、PADI4を欠損したマウスに関節炎導入をおこなった。PADI4を欠損することで関節炎誘導にどのような影響があるかを検定を行っている。またB6よりも発症率のよい、DBAIJマウスヘのバックグラウンド改変も同時に行っている。これらのマウスの血清を用いて、関節リウマチに特異性が高くPADI4が関与していると考えられる、抗シトルリン化ペプチド抗体価の測定も平行して行っている。
|