2007 Fiscal Year Annual Research Report
周期性発熱を伴う高IgD症候群における代謝異常と発熱の解明
Project/Area Number |
19790735
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
成戸 卓也 Yokohama City University, 医学研究科, 博士研究員 (60438124)
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Keywords | 自己炎症症候群 / 高IgD症候群 / メバロン酸 / MVK / 代謝性疾患 |
Research Abstract |
高IgD症候群を引き起こすメバロン酸キナーゼの活性低下は現在のところメバロン酸の代謝異常と発熱を伴う炎症との関連について不明である。このため炎症病態における代謝異常症の関係について検討した。 ・高IgD症候群の引き起こす病態解析 自己炎症症候群を疑う患者の同意を得て対象遺伝子の全エクソンをシークエンス解析した。 対象とした自己炎症症候群は高IgD症候群、家族性地中海熱、TNF受容体関連周期性発熱症候群、CINCA症候群で、それぞれの対象遺伝子MVK、 MEFV、 TNFRSF1A、 CIAS1の末梢血白血球からの核酸抽出、シグナル塩基配列領域の増幅、シグナル塩基配列の解析を行った。 各患者の炎症極期あるいは鎮静期に発現している特異的なサイトカインプロファイルをCytometric Bead Array(CBA)にて多項目のサイトカインを測定した。また、臨床症状を比較検討し、高IgD症候群の病態を解析した。 ・乳幼児の自然免疫におけるToll-like receptorを介した炎症応答の検討 乳幼児での自然免疫応答による炎症反応について、末梢血白血球より分離した単球を用いTLRリガンドによる刺激を行い炎症性サイトカインのmRNA発現と細胞内蛋白発現により検討を行った。発熱時のサイトカインプロファイルおよび臨床症状を比較検討した。 ・メバロン酸キナーゼ活性の測定および細胞株の樹立 対象患者の予後不良のため、これらの検討は行えなかった。
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