2008 Fiscal Year Annual Research Report
Wilson病患者における肝障害発症機序の解明と治療
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19790743
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
藤澤 千恵 Teikyo University, 医学部, リサーチフェロー (10393000)
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Keywords | Wilson病 / 肝臓内銅濃度 / アポトーシス / ミトコンドリア損傷 / 肝臓組織学的検索 |
Research Abstract |
本年度研究成果として以下の結果が得られた。昨年度に引き続き、LECラットの肝臓内銅濃度を生後継時的に測定した結果、生後1週齢からLEAラットに比較して有意に肝臓内銅濃度が増加していた。その濃度は高いまま減少傾向を示したが、4週齢でまた増加を示した。その後再び銅濃度は減少し、8週齢で再度銅濃度の増加が認められた。しかしながらこれらの濃度は個体差がかなり認められた。この個体差は劇症肝炎による死亡か、生存し慢性肝炎から肝硬変、肝ガンへと移行するかの違いに関与すると考えられる。これらLECラット肝臓内銅濃度は全週齢を通じてLEAラット肝臓内銅濃度よりも高い銅濃度を示した。肝臓内のどう蓄積によりミトコンドリア障害が誘導されアポトーシスが起こると考え、生後4秋冷までのアポトーシス染色を試みた。生後1-3週までにアポトーシス細胞が多数認められた。これらアポトーシスはミトコンドリアの損傷により起こると考え、ミトコンドリア経路でのアポトーシスの指標であるcaspase-3とcytochromeCの免疫組織学的染色を行った。caspase-3とcytochromeCともにアポトーシスの認められる3週齢でピークが認められた。更に、これらのアポトーシスに活性酸素が関与していると考えられることから活性酸素、およびレドックス制御を検討することが重要である。
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