2008 Fiscal Year Annual Research Report
RSV感染症におけるMast Cellの役割の解明
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19790748
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
白戸 憲也 National Institute of Infectious Diseases, ウイルス第3部第5室, 研究員 (40415477)
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Keywords | ヒトRSウイルス / Mast Cell / degranulation / CX_3CR1 / HMC-1 |
Research Abstract |
1)A549細胞とHMC-1の共培養におけるサイトカイン発現の検討 RSV感染後3-4日後のA549細胞にHMC-1を添加し、6時間後に培養上清を回収してLuminexシスムおよびTh2サイトカインパネル(Bio-Rad)を用いてTh2サイトカイン蛋白質の検出を行った。しかしながら、本実験における共培養システムでは培養時間が6時間と短いため、ほとんどのサイトカイン発現は確認できなかったが、TNFαはRSV感染A549細胞とHMC-1との共培養においてのみ、有意に発現することが明らかとなった。 2)CX_3CL1がHMC-1の脱顆粒に与える影響についての検討 ケモカイン領域の組換えCX_3CL1を直接HMC-1に作用させても脱顆粒化は見られなかった。RSV感染A549細胞において、CX_3CL1 mRNA発現量をリアルタイムPCRで定量したところ、有意な上昇と感染後3日日におけるピークが見られた。さらにsiRNAを用いてRSV感染A549細胞におけるCX_3CL1発現をノックダウンしてHMC-1を添加しても脱顆粒の検出はできなかった。しかしながら、siRNAの形質導入は無血清で行うため、siRNAを形質導入して48-72時間培養し、さらにウイルス感染を行って3-4日培養すると、CX_3CL1発現そのものが低下してしまい、脱顆粒化への影響を検討することが困難であった。 昨年度の成果と合わせ、これまでの研究成果をVirology誌に発表した。
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Research Products
(2 results)