2007 Fiscal Year Annual Research Report
発生過程におけるmiRNAの役割とDiGeorge症候群の発症機構
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19790761
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
塩濱 愛子 Keio University, 医学部, 助教 (40383731)
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Keywords | 発生 / miRNA / DiGeorge症候群 / モデル生物 |
Research Abstract |
・ヒトDGS/CAFS欠失領域と他の脊椎動物間の比較ゲノム解析 発現解析の対象は1アレルを失うことにより最も発現量の変化を受けるDGS/CAFS欠失領域に含まれる37遺伝子(PROBH SLC7A4,)とした。ゲノムシーケンス情報を用いてヒトDGS/CAFS欠失領域に存在する37遺伝子に対して、マウス・フグ・メダカにおける相同遺伝子の同定(マウス35個、フグ34個、メダカ34個)およびシンテニーマップを作成した結果、この領域は魚類にもシンテニーが保たれていることが明らかとなり、発現解析を行うための各種の遺伝子配列を同定した。 ・マウス・メダカにおける遺伝子発現解析 発生段階におけるマウス・メダカ胚からmRNAを採取・調製し、RT-PCR法を用いてDGS/CAFS欠失領域に存在する遺伝子の発現量及び発現時期を同定した。メダカにおいて、発生初期から発現している遺伝子は7個、臓器形成期から発現している遺伝子は17個あり、また、発現がほとんど見られなかった遺伝子は3個存在した。マウス・メダカで結果を比較したところ、ほとんどの遺伝子について発現時期が共通していた。 ・DGCR8ノックアウトマウス解析 DGCR8Jックアウトマウスにおいてホモ欠失個体における出生が認められなかったため、ヘテロ欠失個体同士の交配後、各発生段階における胚を採取し、LacZ染色後ジェノタイピングを行うことで、ホモ欠失個体について胎生5.5 6日齢前後での致死が認められた。
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