2007 Fiscal Year Annual Research Report
乳幼児突然死症候群の原因究明に向けて:KCC2の発達期発現異常と呼吸リズムの失調
Project/Area Number |
19790764
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Research Institution | Hyogo College of Medicine |
Principal Investigator |
岡部 明仁 Hyogo College of Medicine, 医学部, 講師 (10313941)
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Keywords | 呼吸リズム / KCC2 / C1^-ホメオスタシス |
Research Abstract |
平成19年度は呼吸リズム形成過程について新生仔(P0〜P4)の正常動物を用いて検討した。まず始めに、新生仔(P0〜P4)正常動物を用いて、pre-Botと舌下神経核、そこから伸びる神経根を含む延髄のスライス標本を作製し、その神経根から自発的な呼吸リズムを確実に記録できるスライス標本作製方法を確立した。その呼吸神経活動をトリガーとして呼吸リズムに同期したニューロンの膜電位活動の多点同時記録をMiCAM Ultimaを用いて行うことに成功した。次に、スライスパッチクランプ法を用いて発達過程のpre-BotC、pFRG、BotCの各領域の呼吸ニューロンの応答を記録した後、細胞内容をガラスピペット電極内に採取するという手技を確立した。この採取した細胞内容を利用したCl^-トランスポーター遺伝子の単一細胞での発現パターンの経時変化を解析するための、single-cell multiplex RT-PCR法を確立した。これらと並行して、ドイツハンブルグ大学のDr.HubnerよりKCC2ノックアウトマウス株を譲渡していただき、その系統維持と繁殖に成功した。
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Research Products
(4 results)