• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2008 Fiscal Year Annual Research Report

色素幹細胞におけるSpred-1の機能と組織幹細胞制御機構の共通分子基盤の解明

Research Project

Project/Area Number 19790775
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

田所 優子  Kanazawa University, がん研究所, 助教 (00447343)

Keywords再生 / 発生 / 分化 / 幹細胞 / 皮膚 / 色素
Research Abstract

平成20年度は、Spred-1欠損マウス皮膚の解析をさらに進めた。1つ目の解析として通常の欠損マウスの足蹄部を中心に解析を進めた結果、汗腺部分に特異的に色素細胞の増殖が観察された。一方正常マウスでは無毛部において色素細胞は見られなかった。無毛部における色素細胞の存在場所についてはこれまでに報告されていなかったため、無毛部における色素幹細胞ニッチの存在が新たに示唆された。このような色素細胞が増殖している部分において免疫染色でRafやErkの活性化の解析を行なったが、現在までのところ欠損マウスと正常マウスとの間で差を見出すことはできていない。またSpred-1欠損マウス皮膚において毛包幹細胞マーカーを用いて免疫染色とFACS解析を行なったところ、毛包幹細胞数の増加も示唆された。研究開始当初、色素細胞側のみの解析予定であったが、今後は色素幹細胞と毛包幹細胞の両方から解析を進める必要性が出てきた。一方日本人のメラノーマ発症部位においては足蹄部が比較的多いことから、Spred-1欠損マウスが新規のメラノーマモデルとなる可能性があることが考えられた。そこで我々はSpred-1欠損マウスと癌抑制遺伝子であるp53或いはInk4a/Arf欠損マウスとの交配を行なっている。2つ目の解析として、カフェオレスポットと色素幹細胞との関係を理解するためにSpred-1欠損マウスと表皮で幹細胞因子を発現するマウスとを交配してヒトの皮膚に近いモデルを作製した。定期的にマウス背中を脱毛処理することによって観察した結果、カフェオレスポットのようなものが観察された。その部分を採取し組織を観察した結果、毛包から表皮にかけて局所的な色素細胞の増殖が見られた。平成20年度の研究成果から、Spred-1は造血幹細胞・色素幹細胞・毛包幹細胞に共通してその制御機構に関与していることが示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] Structural and functional changes of sulfated glycosaminoglycans in Xenopus laevis during embryogenesis2009

    • Author(s)
      Shuhei Yamada
    • Journal Title

      Glycobiology 19(5)

      Pages: 488-498

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi