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2007 Fiscal Year Annual Research Report

皮膚筋炎/多発筋炎における抗155/140kDa蛋白抗体の抗原特定

Research Project

Project/Area Number 19790779
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

加治 賢三  Kanazawa University, 医学系研究科, 助教 (40401913)

Keywords抗原特定 / 免疫沈降法 / 皮膚筋炎 / 多発性筋炎
Research Abstract

アイソトープを用いずにRNAの沈降をみるRNA-IPPと^<35>S-メチオニンで標識したK562細胞抽出物を抗原とし免疫沈降するprotein-IPPの2つの手法を使い解析した。具体的にはそれぞれ被検血清中のIgG結合プロテインAセファロース粒子と反応させ、形成された免疫複合物より、RNA-IPPはフェノール抽出し、尿素-ポリアクリルアミド電気泳動(PAGE)で免疫沈降を施行し、銀染色したのち判定した。protein-IPPはSDS抽出し、SDS-PAGEで分画後、オートラジオグラフィーで分析した。
皮膚筋炎80例、多発性筋炎9例、間質性肺炎84例、全身性強皮症126例、全身性エリテマトーデス30例、健常人50例を上記の免疫沈降法を用い解析した。
皮膚筋炎80例中、10例(12.5%)の抗155/140kDa蛋白抗体が検出され、その他多発性筋炎、間質性肺炎、全身性強皮症、全身性エリテマトーデス、健常人では検出されなかった。陽性であった10例を解析すると10例中、7例に悪性腫瘍を合併し、皮膚筋炎に高率に合併する間質性肺炎の合併は一例も認められなかった。抗155/140kDa蛋白抗体陽性例は蛍光抗体法間接法を用い解析するとすべてSpeckled patternを呈し、対応抗原が核内蛋白、特に核質/マトリックスに局在することが示唆された。抗体陽性例10例であるが、これらの対応抗原が同一抗原であるかどうかについてImmunodepletionを行い確認した。陽性血清AをビーズとK562培養細胞と反応させ、残った上清液とその他9例と反応させる。もし対応抗原が同一であれば、バンドが薄くなるかもしくは消失する。結果であるが、9例と反応させ、すべての症例で155kDaと140kDaのバンドは薄くなるかもしくは消失した。したがって10例の抗155/140kDa蛋白抗体は同一の自己抗原を持つことが確認できた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 皮膚筋炎における新たな自己抗体2008

    • Author(s)
      加治賢三
    • Journal Title

      皮膚科の臨床 3

      Pages: 251256

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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