2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19790790
|
Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
大日 輝記 Kurume University, 医学部, 講師 (20423543)
|
Keywords | 皮膚腫瘍学 / ケミカルピーリング / 紫外線 / 角化細胞 |
Research Abstract |
<背景> ケミカルピーリングは、化学的に皮膚を薄くはがして若返らせる手技である。我々は、光発癌モデルマウスで、ケミカルピーリングが発癌を抑制することを示した。さらに、ヒトでも角化を正常化させることを示した。 <目的> ケミカルピーリングによる皮膚癌抑制が、皮膚のリモデリングによるかどうかを明らかにする。 <今年度の成果> 1. ケミカルピーリングによる機械的ストレスシグナル伝達物質の活性化 紫外線照射マウスにおける免疫組織化学的評価で、ピーリングによって、ERKの活性化が示された(未発表)。 2. ケミカルピーリングによるヒト表皮パターンの変化 健常人で、ケミカルピーリングによる皮膚紋理の明瞭化を有意に認め、力学的環境の変化が示唆された(未発表)。 3. ケミカルピーリングによるアトピー性皮膚炎の治療 皮膚炎モデルマウスにおいて、ケミカルピーリングで炎症が軽減した。アトピー性皮膚炎患者において、ケミカルピーリングによって痒み、外用量が明らかに減少した。 <研究成果の意義および重要性> 角層のピーリングにより表皮の力学シグナルが変化し、発癌や炎症を修飾する可能性が示唆された。以上のことは、生物学的にも予防医学の点でもきわめて意義深い。
|
-
-
-
-
-
-
-
[Journal Article] Overexpression of phosphorylated-ATF2 and STAT3 in cutaneous angiosarcoma and pyogenic granuloma2008
Author(s)
Chen SY, Takeuchi S, Urabe K, Hayashida S, Kido M, Tomoeda H, Uchi H, Dainichi T. Takahara M, Shibata S. Tu YT, Furue M, Moroi Y
-
Journal Title
J Cutan Pathol 35
Pages: 722-730
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] 薬疹と遺伝2008
Author(s)
大日輝記
Organizer
第107回日本皮膚科学会総会・学術大会教育講演
Place of Presentation
京都市
Year and Date
20080418-20
-
-