2007 Fiscal Year Annual Research Report
自己炎症性疾患制御因子Ttc7を中心とした高IgE値と皮膚炎発症についての研究
Project/Area Number |
19790798
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
三木田 直哉 Wakayama Medical University, 医学部, 学内助教 (60405462)
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Keywords | flakvマウス / Ttc7 / IgE / 皮膚炎 |
Research Abstract |
まずflakyマウスを当大学動物実験施設に導入し,ヘテロで維持することに成功したが,SPFにおけるMHVによる汚染が発覚し,以後SPFにおける維持ができていない。このためもあるのか,残念ながらflakyマウス由来ES細胞(+/+,+/fsn,fsn/fsn)の樹立には未だ成功していない。C57BL/6-Tgマウス作成の準備として,flakyマウスのバックグランドをBALB/cからC57BL/6に代えるために戻し交配を6代行ったが,最後にホモをとるところで,生まれた新生児が育たないという問題に直面し,現在原因を追求しているところである。 一方,in vitroの解析のため,Ttc7遺伝子の全長を組み込んだ発現ベクターを作製し,RAW264.7細胞への遺伝子導入を試みているが,発現効率が悪く,期待したような変化は見られていない。代わりに,ex vivo の解析として,皮膚科 金澤講師の指導のもと,骨髄由来樹状細胞における機能変化を検討した。これまでのところ,flakyホモマウス骨髄由来細胞では,ヘテロマウスに比べ,GM-CSFに反応した細胞増殖がやや劣るが,生成する樹状細胞の成熟度には差を認めていない。また予想に反し,未成熟状態でのFITCデキストラン取り込み能において,flakyホモ樹状細胞の方がヘテロ細胞に劣るという結果を得ている。現在OVA蛋白,ペプチドを用いた抗原特異的T細胞活性化能の違いについて解析しているが,未だ一定した結果は得られていない。
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