2009 Fiscal Year Annual Research Report
自己炎症性疾患制御因子Ttc7を中心とした高IgE値と皮膚炎発症についての研究
Project/Area Number |
19790798
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
三木田 直哉 Wakayama Medical University, 和歌山県立医科大学・医学部, 博士研究員 (60405462)
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Keywords | flaky / Ttc7 / IgE / 皮膚炎 |
Research Abstract |
当大学動物実験施設のSPF領域のクリーンアップが完了し、その後は汚染が認められないことを確認して、昨年作成して凍結保存しておいた6代戻し交配済みC57BL/6-fsn/+マウスの凍結卵を起こし、実験を再開した。さらにC57BL/6への戻し交配を続けると同時に、ヘテロ同士の交配によりホモ化を行っているが、やはりfsn/fsnの子供が育っていない。fsn/+マウスについて、高齢になるまで皮膚炎の発症、抗核抗体や高IgE血症の有無を検索したが、異常は認められなかった。また胎児、新生児の解析も試みたが、胎児皮膚の形成過程においては肉眼的にも組織学的にも明らかな異常を認めなかった。BALB/c-fsn/fsnマウスには皮膚炎以外にも貧血や免疫異常があることが知られ、親であるC57BL/6-fsn/+マウスにも何らかの異常がある可能性があるが、成長、生殖には問題なく、下痢や異常死などの目に見える異常は見当たらなかった。それ以上の解析は行っておらず、fsn/fsnの子供が育たなかったことの理由は不明である。 一方、当大学病院皮膚科外来通院中のアトピー性皮膚炎患者と乾癬患者、さらに健常コントロールそれぞれ30例弱について、fsn遺伝子のヒトホモログであるTtc7aとTtc7b遺伝子の複数のSNP(新規のものを含む)ハプロタイプについて、疾患発症との相関を検討した。昨年、乾癬との弱い相関を見出したTtc7a遺伝子の特定のSNPハプロタイプについては、症例を増やした後も有意な相関は消えておらず、論文投稿準備と合わせ、さらに症例数を増やして説得力を付加しつつある。
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Research Products
(8 results)