2007 Fiscal Year Annual Research Report
低酸素による放射線抵抗性獲得に関わる分子を標的とした放射線増感の研究
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19790854
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
石川 仁 Gunma University, 医学部, 講師 (70344918)
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Keywords | 放射線抵抗性 / 低酸素 / 分子標的治療 / 血管新生 / シグナル伝達経路 / 放射線感受性 / アポトーシス |
Research Abstract |
1.p73の放射線誘発アポトーシスへの寄与 以前の解析で子宮頸癌照射1週後のp53不応答の症例でp73遺伝子発現が増強した場合に、p53応答の症例と同じようなBax,p21誘導が生じることが判明した。そこで、p53とp73の放射線誘発アポトーシスにおける相互関係を蛋白レベルで明らかにするため、根治的放射線治療を施行した子宮頸癌放射線治療を施行した68症例について免疫組織化学染色法を用いて検討した。その結果、照射によりp53発現の増強しない症例では、p73の発現増強が認められた症例に、有意にアポトーシスが誘導されることが示された(p<0.05)。それに対して照射によりp53応答が認められた症例ではp73の発現の有無はアポトーシス誘導に関係していなかった。結果はInt J Radiat Oncol Biol Phys 2007に報告した。 2.放射線治療時の遺伝子発現変化に与える化学療法の寄与 子宮頸癌放射線39例のマイクロアレイ解析により、化学療法併用により特有な遺伝子群の発現変化が認められたが、一方でCDKN1A,BAX,THFSF8など、従来から放射線により誘導される遺伝子群の多くは同じような発現パターンを呈することが明らかとなった。 3.血管新生関連分子の子宮頸癌放射線治療成績への影響 VEGF,COX-2,CA-IX,HIF-1Aの免疫染色を施行し、これらの相互関係と治療後の予後について52例について解析した。この結果、VEGFとHIF-1A発現の陽性率は有意な相関を示した(p=0.04)。しかし、これらの単独もしくは組み合わせによる治療成績への影響は今回の検討では明らかではなかった。症例数および観察期間を増やすして再解析する予定である。
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Research Products
(8 results)