2007 Fiscal Year Annual Research Report
動脈硬化病変に生じる不安定プラークの検出に有用な核医学イメージング剤に関する検討
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19790865
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
小川 美香子 Hamamatsu University School of Medicine, 光量子医学研究センター, 助教 (20344351)
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Keywords | 分子イメージング / 動脈硬化 / 核医学 / マクロファージ / メタボリックシンドローム |
Research Abstract |
最近、内臓脂肪の蓄積、高血圧、高血糖、高脂血症を特徴とする『メタボリックシンドローム』が、心筋梗塞や脳梗塞といった動脈硬化性疾患の発症要因となるマルチプルリスクファクター症候群として提唱され、適切な対策が求められている。この動脈硬化病変に生じる不安定プラークは、プラークの破綻、血栓形成、血管内腔の狭窄・閉塞という一連の病態を引き起こし、動脈硬化性疾患発症の原因となる。本研究では不安定プラークの検出に有用な、核医学イメージング剤に関する検討を行うものである。 これまでに我々は、[^<18>F]フルオロデオキシグルコース([^<18>F]FDG)が不安定プラークに浸潤するマクロファージの数に応じて集積することを報告してきた。そこで本年度は不安定プラークにおけるマクロファージの成熟段階に応じて[^<18>F]FDGの集積量が変化するかより詳細な検討を行った。すなわち、泡沫化する前のマクロファージとacLDLを添加することにより泡沫化させたマクロファージを培養し、それぞれへの[^<18>F]FDGの取り込み量を検討した。この結果、泡沫化12,24,48時間後すべてにおいて、泡沫化による影響は認められなかった。なお、マクロファージはacLDL添加後48時間で成熟した泡沫細胞となる。本検討結果は、[^<18>F]FDGでは不安定プラークの詳細な進展過程を追跡できないことを示すものであり、不安定プラークの進展過程で変化するマクロファージ表面抗原などを認識するような、新たなイメージング剤開発の必要性が示唆された。
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Research Products
(1 results)