2008 Fiscal Year Annual Research Report
MRI画像生成シミュレーションによる放射線検査技術教育システムの開発
Project/Area Number |
19790886
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Research Institution | Gunma Prefectural College of Health Sciences |
Principal Investigator |
堀 謙太 Gunma Prefectural College of Health Sciences, 診療放射線学部, 講師 (90378836)
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Keywords | 放射線技師教育 / 画像診断 / MRI / コンピュータシミュレーション |
Research Abstract |
本研究では、MRIにおける撮像条件の設定と得られる断層像の関運性についてのコンピュータシミュレーションによる反復学習法の確立を目的とする。効率よく反復学習を行うため、MRI撮像シミュレーション技術としてはMRIにおける信号強度の関係式を用いて信号強度分布を計算する簡便な方法を採用した。前年度の研究においては、SE(Spin Echo)シーケンスについて撮像対象の物性パラメータの推定およびシミュレーション精度について検証した。当該年度の研究においては、前年度に引き続きSPGR(Spoiled Gradient Recalled Echo)シーケンスおよびIR(Inversion Recoverv)シーケンスについて、物性パラメータの推定およびシミュレーション精度の検証を行った。 物性パラメータについては、T1緩和時間はSPGRシーケンス、T2緩和時間はSEシーケンスにおける信号強度の関係式を元に推定した。シミュレーション精度は、頭部断層像およびCuSO4ファントムを対象に、SEシーケンスでは信号強度とエコー時間の関係を、SPGRシーケンスでは信号強度とフリップ角の関係を、IRシーケンスでは信号強度と反転時間の関係を、それぞれ検証した。物性パラメータ推定には、SEシーケンスおよびSPGRシーケンスの精度検証用データの一部または全部を使用した。検証結果より、SEシーケンスおよびSPGRシーケンスについては実測データに近いシミュレーション結果が得られたが、IRシーケンスについては若干大きな誤差が確認された。推定に使用した撮像条件については教育用としては十分な精度のシミュレーションが可能であるが、大きく異なる撮像条件については、推定用の撮像条件との違いによる影響について、既知の信号強度の関係式で定式化されていない要因についてのさらなる検証の必要性が示唆された。
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Research Products
(4 results)