2007 Fiscal Year Annual Research Report
融合画像作成による高精度前立腺癌小線源治療法の確立
Project/Area Number |
19790894
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
大橋 俊夫 Keio University, 医学部, 助教 (70327641)
|
Keywords | 前立腺癌 / 小線源治療 / 恥骨弓干渉 / 融合画像 |
Research Abstract |
前立腺癌に対しI-125を用いた永久挿入療法が全国的に行われ良好な治療成績が告されてきているが、実際に小線源挿入時に恥骨弓が障害となること(恥骨弓干渉(PAI))があり、PAIを事前に予測する方法の開発を試みた。まず前立腺癌のMRI画像と、術前計画の際に試行されたTRUS像を画像ソフトにて融合画像の作成を12例に試みた。 MRI撮影時には直腸にTRUSのプローブと同一径の擬似プローブ(木製)を挿入することで、TRUS像取得時と条件を揃えて正確な融合画像を取得した。しかしMRI画像取得時とTRUS画像取得時の体位の違い(平静仰臥位と砕石位)により評価可能な融合画像の獲得は難しいことが判明した。そこでわれわれは大口径CTを用いて砕石位を再現し、TRUS画像との融合画像の作成を行うことに方針を展開した。砕石位を再現するために足上げ台を自作した。大口径CT(aquilionLB 東芝MS)では、砕石位でも撮影が可能であった。5症例で、3次元のTRUS画像とCT画像の3Dデータを治療計画ソフト(Variseed)に取り込み、両画像の前立腺最大断面画像における、尿道の腹側頂点・背側頂点、直腸の腹側頂点の3点を指定することにより、自動的に融合画像を作成したが、MRIとの融合画像と比較して、非常に良好な画像取得が可能となり、CT画像の尿道・直腸とTRUS画像の尿道・直腸の位置が一致していることが確認できた。恥骨弓をCT画像を参照してcontouringし、PAI有無の評価を開始した。
|
Research Products
(1 results)