2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19790900
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
森口 央基 Tokai University, 医学部, 講師 (70296705)
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Keywords | MRI / 放射線医学 / 高速撮像 / 画像再構成 / 国際情報交換 / ドイツ |
Research Abstract |
本研究Bunched Phase Encoding(BPE)とは、本研究代表者によって近年世界で初めて開発された新しいタイプのMRI高速撮像法・高解像度撮像法である。BPEではMRIの傾斜磁場を高速に切り換え、MRIのデータ空間上でデータをジグザグの軌道に沿って収集する。BPEでは、ジグザグ軌道の振幅を増大させるか波の数を増加させるかにより信号雑音比のより大きい画像を再構成することが可能であることがわかっている。ただし、傾斜磁場を高速に切り換える際hardware上の制約があり、波の振幅と数の双方を同時に増やすことは極めて困難である。そこで今年度は画像再構成法を再検討し、より質の高い画像を作ることを試みた。まず交付申請書に記載したSkipped Phase Encoding and Edge Deghosting(SPEED)では、noiselevelを抑えた画像を作ることは可能なものの、新たなartifactが出現した。SPEEDについては今後他の応用方法を検討する。また、Partial Fourier Imagingの応用では目立ったartifactの出現もないが、画質の改善率はわずかである。一方交付申請書には記載していないが、the focal underdetermined system solver(FOCUSS)という画像再構成方法を一般の座標系に拡張し、BPE及び通常より収集データを少なくしたspiral imagingに応用したところ、BPEではartifactがやや残存するがspira1ではartifactが著明に減少した。この結果は2009年4月にアメリカで開催される国際磁気共鳴医学会にて発表予定である。この結果を踏まえ、来年度はFOCUSSのspira1-BPEへの応用に発展させるとともに,FOCUSSの従来のBPEへの応用方法の改良を目指しartifactの軽減に取り組む。
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