2008 Fiscal Year Annual Research Report
上皮増殖因子受容体シグナルを阻害する二重特異性抗体併用養子免疫療法
Project/Area Number |
19790934
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
林 洋毅 Tohoku University, 病院, 助教 (30422124)
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Keywords | 上皮増殖因子受容体 / 養子免疫療法 |
Research Abstract |
抗CD3x抗EGFR二重特異性抗体(Ex3 diabody)を作成し、CD3陽性である活性化リンパ球(T-LAK細胞)およびPBMCをエフェクター細胞とし、EGFR陽性胆管癌細胞株TFK-1を中心に種々のEGFR陽性および陰性癌細胞株を標的としてin vitroでの治療効果を検討した。 In vivo治療実験モデルでは、活性化リンパ球との併用で、著明な腫瘍増殖抑制効果を確認したが、単独では腫瘍増殖抑制効果を認めるものの、T-LAK細胞併用時には及ばなかった。これについては、EGFRを介するシグナルの阻害効果はあるものの、リンパ球による細胞障害が無いことが原因と思われた。これを示唆する結果として、In vitroでは、EGFRシグナル伝達を阻害し、チロシンキナーゼによるリン酸化を阻害している結果が得られた。
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