2009 Fiscal Year Annual Research Report
上皮増殖因子受容体シグナルを阻害する二重特異性抗体併用養子免疫療法
Project/Area Number |
19790934
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
林 洋毅 Tohoku University, 病院, 助教 (30422124)
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Keywords | 上皮増殖因子受容体 / 養子免疫療法 |
Research Abstract |
抗CD3 x抗EGFR二重特異性抗体(Ex3 diabody)を作成し、CD3陽性である活性化リンパ球(T-LAK細胞)およびPBMCをエフェクター細胞とし、EGFR陽性胆管癌細胞株TFK-1を中心に種々のEGFR陽性および陰性癌細胞株を標的としてin vitroおよびin vivoでの治療効果を検討した。 エフェクター細胞と共にEx3 diabodyをEGFR陽性細胞と共培養することでEGFR発現特異的に強力な抗腫瘍効果が認められた。同様にSCIDマウスを用いたin vivo治療実験モデルにおいても、強力な腫瘍増殖抑制効果が認められた。In vitroと同様にEx3 diabody単独では腫瘍増殖抑制効果は認められなかったが、抗EGFR抗体の親抗体(528 IgG)を単独で用いた場合には腫瘍の増殖抑制が確認された。市販のcetuximabでも同等の腫瘍増殖が認められている。これはEGFRの阻害というよりも、IgGの存在によりSCIDマウス内のNK細胞によるADCCが誘導されたものと考えられた。以上より、IgGを付加した新たなタイプのEx3二重特異性抗体の作成に取りかかることとした。
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