2007 Fiscal Year Annual Research Report
分子標的治療薬TGFbeta阻害剤の樹状細胞による胃癌ワクチン療法への応用
Project/Area Number |
19790948
|
Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
田中 浩明 Osaka City University, 大学院・医学研究科, 助教 (90382168)
|
Keywords | 免疫学 / 細胞 / 癌 |
Research Abstract |
分子標的治療薬TGF beta阻害剤(TGFβ阻害剤)の樹状細胞に及ぼす影響 【方法】TGFβR阻害剤を様々な濃度にて,マウスBone Marrow 由来DC(BM-DC)、およびヒトPBMC由来DC(ヒトDC)培養に添加し,LPS刺激によるIL-12産生能,co-stimulatory moleculeの発現に及ぼす影響などについて検討した。【結果】マウス骨髄由来DC(BM-D)Cおよびヒトmonocyte由来DC(Mo-DC)両者において,リコンビナントTGFβを培養上清中に添加することにより,DCのIL-12産生は制御された。しかしながら,TGFβR阻害剤を添加した場合,IL-12産生は増強され,LPS刺激単独群と比較したところ,IL-12産生はさらに増強された。Co-stiulatory moleclesの検討でも,マウスではCD86,ヒトではCD83の発現hはTGFβ添加により抑制されたが,TGFβR阻害剤の添加することにより,回復した。尚,われわれが用いたTGFβR阻害剤は使用濃度ではDCの毒性には影響を及ぼさず,DC内でのSmad2リン酸化を抑制することを確認した。DCによるT細胞増殖能をallo-MLRにて検討したところ,TGFβR阻害剤処理DCは,LPS処理DCと比較して,強いT細胞増殖作用を認めた。ヒトDCにおいては,TGFBR阻害剤処理DCにより有意にNK活性が増強した。現在,腫瘍モデルにおいて検討中である。
|
Research Products
(2 results)