2007 Fiscal Year Annual Research Report
肝硬変合併肝癌に対するSmad7遺伝子治療を応用した新規肝切除術の開発
Project/Area Number |
19790949
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
小澤 悟 Wakayama Medical University, 医学部, 学内助教 (40433354)
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Keywords | 肝切除術 / 肝硬変 / 肝再生 / アデノウイルスベクター / TGF-β / Smad7 |
Research Abstract |
本年度はまず実験にて使用するβ-galactosidase発現adenovirus vector(AdLacZ),Smad 7発現adenovinus vector(Ad Smad 7),ヒトtruncated type II TGF-β receptor(TβTR)発現adenovirus vector(AdTβTR)の増殖,精製,濃縮を行った。その後ラット肝硬変モデルに対し,アデノウイルスベクターを投与し治療実験を開始した。 I.β-galactosldase発現adenovirus vector(AdLacZ), Smad 7発現adenovirus vector(Ad Smad 7),ヒトtruncatedtype II TGF-β receptor(TβTR)発現adenovirus vector(AdTβTR)の調整 ウイルス液(AdLacZ,AdTβTR,Ad Smad 7)の一部を293細胞に感染させウイルスを増殖させ.CsCl step gradient超遠心法にてウイルスの精製濃縮を行った。ウイルスカ価測定を行った結果1×lO^9pfu/ml以上の高力価ウイルス液を得ることができた。 II.肝硬変モデルにおけるAdSmad 7 とAdTβTRの治療効果の比較 体重200-250gのSprague-Daurley系雄性ラットに対しdimethylnitrosamineCDMN)(10μg/g体重)を週3回連日腹腔内投与3週間行い,肝硬変を作成した。DMN最終投与後5日目に開腹し,肝硬変が作成されていることを肉眼的に確認した後,門脈本幹を剥離tapingし,(1)PBS,(2)AdLacZ(1.0×lO^9pfu),(3)AdSmad7(1.0×10^9pfu),(4)AdTβTR(1.0×10^9pfu)を各群としAdenovirus vectorを門脈内投与した。投与後7日目よりDMN(10μg/g体重)を週3回連日腹腔内投与2週間行い3週目に屠殺し,肝臓摘出及び採血を行い治療効果を検討した。DMN投与3週後の開腹所見にて全てのラットにおいて肝表面に凹凸を認め肝硬変の所見であった。現在治療効果判定のため各検討項目においてデータ収集を行っている。
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Research Products
(4 results)