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2007 Fiscal Year Annual Research Report

自己修復機転を賦活化する心筋再生デバイスの開発

Research Project

Project/Area Number 19790971
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

齋藤 充弘  Osaka University, 医学系研究科, 特任助教 (20448038)

Keywords心筋再生 / 血管新生 / 心筋梗塞 / 下肢虚血
Research Abstract

終末糖化産物(Advanced glycation end products ; AGEs)は、タンパク質と糖類が非酵素的に反応したもので、生体内おいては高血糖状態の血液中などで産生される。近年、AGEsが血管内皮細胞のVEGF産生を促進し、in vivoにおいて血管新生を誘導することが報告されている。
本研究では、AGEsを心筋再生医療用マトリックスとして応用すべく、糖化架橋したアルブミンの血管新生誘導効果について、ラット下肢虚血モデルおよび心筋梗塞モデルで検討を行った。
EDCを用いて架橋したウシ血清アルブミンに、リボースを添加し、37℃ 3日間保持することで非酵素的に糖化反応を行った。未反応物を透析で除去し、動物実験に使用した。リボースを添加せず37℃3日間保持した架橋アルブミンを比較対象とした。ラット下肢虚血モデルは左総腸骨動脈を結紮し作製した。下肢血流量と組織学的評価により血管新生効果を検討した。さらに、ラット心筋梗塞モデルは左前下行枝を結紮し作製した。組織学的評価と超音波測定により心機能を評価した。
リボース化架橋アルブミンは、ラット下肢虚血部に移植後4週間で優位に血流の改善が認められた。組織学的検討により、リボース化架橋アルブミンを移植した虚血部位で毛細血管の新生が促進された。さらに、ラット心筋梗塞部位への移植においても心機能の改善と左室の拡大を抑制した。以上の結果から、リボース化架橋アルブミンは再生医療用血管新生材料として有用であることが示唆された。

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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