2007 Fiscal Year Annual Research Report
ラット間接血行再建モデルにおける低酸素関連遺伝子による新生血管の誘導
Project/Area Number |
19791006
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
阿南 光洋 Oita University, 医学部, 助教 (50381033)
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Keywords | 脳神経疾患 / 遺伝子 |
Research Abstract |
本研究の目的は、ラットの慢性もしくは永久脳虚血モデルにおいて、間接血行再建術を用いた新生血管の誘導を評価することであり、間接血行再建術を行うと同時に新生血管の誘導に有利なtreatmentを行い、新生血管の誘導を促進出来るか否かを検討することである。 本年度はラット間接血行再建モデルに、虚血により誘導される転写因子であるHIF (hypoxia-inducibie factor)-1α naked DNAを用いて、新生血管の誘導を形態・機能の面から評価する事を目的とした。 先ずはラット間接血行モデルとして、pentobarbital腹腔内投与による麻酔下に右開頭・硬膜切開を行い、クモ膜に包まれた脳表に側頭筋を圧着させて閉創した。 その際、脳表にHIF-1α naked DNA 100μgを散布し、新生血管の誘導を期待する。 開頭後5もしくは10日目に、頚部内頚動脈分岐部より頭蓋内へ塞栓子を挿入することで、中大脳動脈永久閉塞を行い、評価を翌日に行った。新生血管の形態評価として、墨汁染色により確認される脳表からの血管を数・長さの面から評価した。新生血管の機能評価としては、側頭筋を付着させたままの全脳を取り出し2mm幅にスライスし、TTCにて反応させるとmitochondriaの欠損部すなわち脳梗塞巣が反応しないために白色のまま、正常脳の赤色部と明瞭に区別される。見出された梗塞巣はそのvolumeを算出することで定量化、control群と比較することが出来る。 その結果については現在論文投稿中であり、近日報告可能の見込みである。
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