2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19791042
|
Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
星 学 Osaka City University, 大学院・医学研究科, 病院講師 (50445037)
|
Keywords | 半月板 / rhBMP / 自家腱移植 / 軟骨化 / 再生医療 / 軟骨気質 |
Research Abstract |
平成19年度 rhBMPによる半腱様筋腱内での腱内軟骨化モデルの作成と最適化 白色家兎の半腱様筋腱にrhBMPを注入し,注入後7・10・14・21日に組織採取してレントゲン及び組織学的評価を行った。注入後7・10日ではレントゲン上明らかな石灰化は認めなかった。注入後14日では腱内に点状の石灰化が出現し,21日では腱内に倆慢性の石灰化を認めた。組織学的評価ではH-E染色・toluidine blue染色を行った。 H-E染色では,注入後7日で著明な変化は認めなかったが,10日では腱内に細胞の増加を認めた。 14日では円形を呈する肥大軟骨様細胞の増殖を著明に認めた。 21日では肥大軟骨様細胞は減少し,骨化部分を一部に認めた。一方,toluidinelue染色では,注入後7日で軟骨気質を表す異染性を腱内の一部分に認めた。 10日では腱内全体に淡い異染性を認め,14日では強く異染性を認めた。 21日では異染性を認める範囲は減少していた。これらの結果よりrhBMP注入後10〜14日にかけて腱内に軟骨細胞の出現と軟骨気質産生がみられ,その後骨化に進むことが確認できた。注入後14日に見られる肥大軟骨細胞は骨化の前段階に出現することが広く知られている。よって半月板再生に用いる軟骨化腱を骨化させないためにrhBMP注入後10日の軟骨化腱を半月板の代替物として用いることとした。平成20年度では,家兎の内側半月板切除後にこの軟骨化腱を用いて半月板再建術を行い,半月板としての機能を有するかを組織学的検査・力学的検査を行い評価していく予定である。
|
Research Products
(3 results)