2009 Fiscal Year Annual Research Report
一過性全脳虚血モデルにおけるRhoキナーゼ阻害薬ファスジルの脳微小循環への影響
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19791061
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
長瀬 清 Gifu University, 医学部附属病院, 講師 (90345786)
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Keywords | 頭窓法 / ネックターニケット / ファスジル |
Research Abstract |
ペントバールビタールで麻酔した日本白色家兎に頭窓を作成した。ネックターニケットを装着し、二酸化炭素応答とアセチルコリンによる脳軟膜動静脈の反応を、生体顕微鏡を用いて直接観察できるように設定した。これはネックターニケットにて体表から700mmHgの圧を加えることにより、一過性に全脳虚血を低侵襲で作り出すことができる方法である。従来の方法と比べて手術侵襲が省ける特長を持つ。 ファスジルを全身投与および脳槽内に投与した後に、二酸化炭素応答とアセチルコリンによる脳血管応答を、一過性全脳虚血の導入前後にわたり観察した。 脳槽内に投与するファスジルは10^<-5>から10^<-7>モルを用いた。 全身投与ではファスジルを1mg/kg投与した。 常温における観察下では、ファスジルは、脳軟膜動静脈の二酸化炭素に対する応答を変化させなかった.また一過性全脳虚血を導入しても、やはり二酸化炭素応答は回復させなかった。一過性全脳虚血後では、二酸化炭素に対する反応性は失われたままであったが、アセチルコリンに対する反応性は回復させたが、フナスジルはこれに影響を与えなかった。 日本白色家兎の直腸温を33度に低下させて同様の研究を行った。しかし、低体温により、二酸化炭素応答は抑制させたが、脳槽内へのファスジルの併用による影響は認められなかった。 以上よりファスジルは一過性全脳虚血後の脳微小循環には影響を与えないと考えられた。
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Research Products
(2 results)