2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19791076
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
新山 幸俊 Sapporo Medical University, 医学部, 助教 (90423764)
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Keywords | 麻酔 / 電流 / TRP |
Research Abstract |
代表者らはこれまでにオピオイド抵抗性で難治性がん疼痛のひとつである骨がん疼痛発生の機序としてカプサイシン受容体(TRPV1)の発現増加と機能亢進が関与していることを明らかにしたが,それらがどのようにして調節されているのかはまだ明らかにされていない。現在,われわれは感覚性の神経細胞に発現する転写制御因子runt-related transcription factor 1(Runx1)に着目し,炎症性モデルマウスを用いて,末梢神経レベルでのRunx1の発現状態について分子生物学的手法を用いて解析・検討を行っている。骨がん疼痛には腫瘍細胞によって惹起される炎症の要素も深く関与しているため同モデルとの比較が必須である。また,腫瘍の増殖により神経そのものが損傷されて生じる神経因性疼痛の要素も持ち併せているため今後,神経因性疼痛モデル,そして骨がん疼痛モデルを用いてRunx1の発現がどのように変化しているのかを比較、検討し・TRPV1陽性神経細胞に対して遺伝子操作を加え,TRPV1の発現を制御することで骨がん疼痛を緩和することを目的とする。
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