2007 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子組み換えマウスを用いた尿路結石形成におけるオステオポンチンの機能部位の解析
Project/Area Number |
19791124
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
秋田 英俊 Nagoya City University, 大学院・医学研究科, 研究員 (10381782)
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Keywords | 尿路結石 / オステオポンチン / 遺伝子組み換え / トランスジェニックマウス / ノックアウトマウス |
Research Abstract |
尿路結石は多段階で形成され,オステオポンチンは結石形成時に腎尿細管で発現し,結石形成に重要であると考えられている。オステオポンチンはアミノ酸配列から,情報伝達のリガンドとして作用するRGD部位,カルシウム結合部位などの機能部位が知られ,それぞれが蛋白の機能に重要な役割を担っていると考えられる。本研究では尿路結石形成の主要遺伝子であるOPNの機能をRGD配列,カルシウム結合部位など各機能部位を欠失させた,dominant negativeトランスジェニックマウスを作成し,各部位の機能解析を行っていく。 OPN-KOマウスと正常OPN,RGD配列をRGEに変換したOPN,カルシウム結合部位を欠損したOPNを発現するトランスジェニックマウスを作成した。Wild typeマウスでは蓚酸刺激や前駆物質投与により,尿細管細胞でOPNが強く発現するため,変異OPNトランスジェニックマウスでは,導入した変異OPNの機能を解析することが困難である。このため,OPN-KOマウスと変異OPNトランスジェニックマウスを交配し,wild type由来のOPN発現が消失し,トランスジェニックマウス由来のそれぞれのOPNを発現する遺伝子組み換えマウスを作成した。出産後のマウスの尾より抽出したDNAをOPN-KOマウスに対するPCRと挿入遺伝子に対するPCRで遺伝子型を決定して繁殖を行った。尿路結石モデルマウスとしてglyoxalate 100mg/Kgを腹腔内投与し,腎臓を摘出した。摘出した腎臓の結石形成を調べるとともに,透過型電子顕微鏡(TEM)で観察した。RGEトランスジェニックマウスでは結石数が少なく,カルシウム結合部位欠失トランスジェニックマウスでは,結石が成長しない傾向にあった。個体数を増やし,経日的にさらに詳細に検討することで,それぞれの部位の機能を明らかにしていく予定である。
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Research Products
(2 results)