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2007 Fiscal Year Annual Research Report

精細管における脂肪酸代謝の特異性の解析

Research Project

Project/Area Number 19791129
Research InstitutionFujita Health University

Principal Investigator

深澤 元晶  Fujita Health University, 医学部, 助教 (70387728)

Keywords脂肪酸代謝 / 精子発生
Research Abstract

【目的】 精巣における脂肪酸β酸化系の特異性という観点から、ラット精子発生過程の生殖細胞における栄養代謝の変化を解析し、形態形成や運動能など精子の質との関係を明らかにする。その第一歩として、精細管における脂肪酸代謝系関連遺伝子群の発現の動態を記載する。
【成果】
1.ラット精巣において、脂肪酸β酸化系酵素群の局在の解析を行った。蛍光抗体法および免疫電顕法により、脂肪酸β酸化系酵素群は精巣問質に多く検出され、また精細管の精上皮にもわずかに見られた。精上皮における局在を詳細に解析すると、脂肪酸β酸化系酵素群の多くはセルトリ細胞に局在し、生殖細胞には見られなかった。また、いくつかの酵素については生殖細胞にも局在が見られたが、それは精祖細胞および一部の精母細胞に限定されており、それ以降の発生過程の精子細胞には見られなかった。
2.ラット精巣より分離した精細管および精巣問質のホモジネートを用いて、ウェスタンブロッティングによる脂肪酸β酸化系酵素蛋白の定量を行った。多くの蛋白の量は、精細管では精巣間質に対してほぼ10分の1以下であった。
3.ラット精巣より分離した精細管および精巣間質から抽出したRNAを用いて、DNAマイクロアレイによる遺伝子発現の綱羅的解析を行った。脂肪酸β酸化系酵素群の多くは精細管では精巣問質の数分の1であり、ウェスタンブロッティングの結果と一致した。一方、いくつかの酵素は精細管において精巣間質の数倍多く検出された。精細管と精巣問質の2倍以上の発現差が検出された遣伝子は約10,000個あり、そのうち栄養代謝(糖、脂肪酸、ケトン体、乳酸、TCA回路)に関連するものは約50個あった。
【意義】 脂肪酸代謝の観点から、精細管内では栄養代謝が特殊であると考えられる。特に、セルトリ細胞より構成される血液精巣関門を境にして大きく異なることが示唆された。

  • Research Products

    (4 results)

All 2008 2007 Other

All Journal Article (2 results) Presentation (1 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] DEHPのメタボリック症候群モデル動物への効果2008

    • Author(s)
      大河原剛
    • Journal Title

      セラピューティックリサーチ 29(印刷中)

  • [Journal Article] ラット腎臓発達過程におけるミトコンドリア脂肪酸β-酸化系酵素の局在2007

    • Author(s)
      深澤元晶
    • Journal Title

      セラピューティックリサーチ 28

      Pages: 1942-1944

  • [Presentation] ラット腎臓発達過程におけるミトコンドリア脂肪酸β-酸化系酵素の局在2007

    • Author(s)
      深澤元晶
    • Organizer
      平成18年度愛知腎臓財団研究助成研究発表会(第18回)
    • Place of Presentation
      愛知県共済生活協同組合本部会館8階ホール
    • Year and Date
      2007-06-02
  • [Remarks] 研究開発支援総合ディレクトリ(ReaD)に現在登録中です。

    • URL

      http://read.jst.go.jp/

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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