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2008 Fiscal Year Annual Research Report

メラトニンによる抗癌剤の副作用軽減を目指した新しい治療法の開発

Research Project

Project/Area Number 19791130
Research InstitutionHirosaki University

Principal Investigator

二神 真行  Hirosaki University, 医学部・附属病院, 助教 (10333741)

Keywordsメラトニン / 副作用軽減 / 抗癌剤作用増強
Research Abstract

当院倫理委員会承認のもと、化学療法を行う卵巣癌患者に対してメラトニンの内服投与を行い、その副作用軽減効果について主に検討した。現在までに当院倫理委員会承認のもと、10名の卵巣癌、卵管癌、腹膜癌の患者での検討を行いえた。その内訳は卵巣癌6例、卵管癌2例、腹膜癌2例である。
また副作用の効果判定には、いわゆるNCI-CTCVer2.0を参考にして、独自のスケールで評価しており、その結果を示す。10例中、8例において副作用の軽減を認めた。副作用の内容としては不眠の改善、吐き気の軽減、しびれの軽減が認められた。前回よりもはるかに軽減した症例も認めた。脱毛については変化なかった。ただし1例はむしろ副作用強かったという症例も存在していた。白血球減少に関しては、内服後のG-CSFの投与回数に差はなく、血小板数に関しては全例輸血に至る症例がなかった。また前後の推移に関しても一定の傾向はつかめなかった。骨髄抑制に関しては今後もひきつづき検討していく。
予後に関するデーターを以下にしめす。無病生存例が6例、坦癌生存が1例、死亡例が3例であった。症例の進行期がばらばらであるので、死亡例はいずれも発症時に癌性腹膜炎の症例であり、再発してからの死亡期間は1例では非常に長かった。また全体的に初期卵巣癌は2例でその他が3期以上の進行癌であることを考えると、このデーターは、メラトニンの内服治療が予後を改善する可能性を考えさせるものである。

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Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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