2007 Fiscal Year Annual Research Report
One Step RT-PCRによる血中、リンパ節中の悪性腫瘍細胞の検出
Project/Area Number |
19791134
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
佐藤 直樹 Akita University, 医学部, 助教 (40447199)
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Keywords | 日本体癌 / RT-PCR / サイトケラチン / リンパ節 |
Research Abstract |
(1)腫瘍細胞検出の新たなマーカーの設定:我々が過去に報告したサイトケラチン19の他に数種類のtargetgeneに対するTaqManProbe,primerを作成した。子宮体癌由来の培養細胞での発現を確認し、子宮体癌、卵巣癌、子宮頸癌患者からの末梢血、リンパ節からの定量的検出を進めている。(2)残存腫瘍細胞の検出法としての定量RT-PCR法の確立、応用:これまでの定量RT-PCR法を基礎として、より迅速、正確に定量検出できる方法を検討した。急速な温度変化が可能なPCRマシンであるLightCycler Systemを用い、Reversetranscription(RT)反応からPCR Cycleまで、One-stepで行うprotocolで行う方法を取り入れることで、臨床での使用に耐えうる迅速性・信頼性が向上している。(3)カットオフ値の設定:子宮体癌患者における末梢血液中、リンパ節中の腫瘍細胞を実際に定量的に検出し、また健常人や良性疾患患者の末梢血も収集することにより、陰性コントロールとして使用した。対象症例を増やし、より信頼性のあるカットオフ値の設定を目指して検証中である。また、対象疾患を卵巣癌、子宮頸癌にも拡げ、それぞれの疾患における腫瘍細胞に特異的なマーカーの同定と、そのカットオフ値を設定する予定である。さらには複数のマーカーの組み合わせを検討し、より特異度の高い指標を目指している。
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