2007 Fiscal Year Annual Research Report
M期チェックポイント遺伝子siRNAのアテロコラーゲンDDSによる子宮体癌治療
Project/Area Number |
19791163
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
矢野倉 恵 Keio University, 医学部, 助教 (20433732)
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Keywords | 子宮体癌 / 細胞周期チェックポイント / CHFR / Aurora-A / アテロコラーゲン |
Research Abstract |
HEC-1B細胞におけるCHFR遺伝子子siRNA導入によるタキサン製剤感受性の増強 CHFRを過剰発現している子宮体癌細胞株(HEC-1B)細胞にCHFR siRNAを導入し、遺伝子発現の低下を確認後、タキサン製剤に対する感受性の変化をCD-DST法にて測定した。未処理のコントロール群に比し、CHFR siRNA導入群は、タキサン製剤特異的に高感受性を示した。この変化は、タキサン製剤の濃度依存的に確認された。 次に、HEC-1B細胞をBALB/cヌードマウスの皮下に移植し腫瘍を形成させた。この腫瘍に対し、アテロコラーゲンを用いたCHFR siRNAのデリバリーとパクリタキセルとの併用効果を検討した。腫瘍にCHFR siRNA/アテロコラーゲン複合体とパクリタキセルを48時間ごとに繰り返し投与した群(併用群)とパクジタキセルのみを96時間ごとに繰り返し投与した群(単独群)を比較したところ、薬剤投与開始から12日日で、併用群は単独群に比し、有意に腫瘍の増殖を抑制した(P=0.05)。 子宮体癌臨床検体におけるCHFR異常メチル化とタキサン製剤感受性 同意の得られた子宮体癌臨床検体17例を用いて、CHFRの異常メチル化と抗癌剤感受性との関連をMSP法およびCD-DST法で解析した。その結果、CHFRに異常メチル化が認められた2症例はいずれも、タキサン製剤に対し高感受性を示し、培養細胞株だけでなく、臨床検体でもCHFRの異常メチル化とタキサン製剤の関連が示された。
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Research Products
(3 results)