2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19791167
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
寺尾 泰久 Juntendo University, 医学部, 准教授 (00348997)
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Keywords | Cdc25a / 卵巣癌 / 細胞周期 |
Research Abstract |
1.卵巣癌の標準術式は子宮、両側付属器、骨盤・傍大動脈リンパ節郭清および大網切除で、悪性組織を外科的に切除する治療的な意味と、正確に進行病期を評価する診断的な意味を持ち、正確に診断される必要がある。そこでまず、症例の対象を1990年から当院または関連施設において正確に標準術式が行われた卵巣癌I期を対象とし、切除された卵巣組織を用い、腫瘍径、組織型、腫瘍の細胞異型と構造異型、増殖形式などの形態学的因子、Cdc25Aのantisense riboprobeを用いてin situ hybridizationを行い、またp27とKi67の発現レベルを免疫組織化学染色を用いて解析し、再発症例群と非再発症例群間で、または晩期再発群間と比較検討し、Cdc25Aとの関与について検討した。現在再発症例群3例、非再発症例群3例、晩期再発群に2例で検討した。ほぼ全ての症例でCdc25Aの発現を認めた。Cdc25Aの発現量と再発に相関を認める傾向にあるが、症例数を追加する必要がある。 2.凍結切片を用い、RT-PCR法でCdc25Aの発現を比較する。コントロールは同一患者から摘出された健側の卵巣あるいは患側の正常部分。患側と健側を比較検討すると患側で発現が強まっているようである。 3.Cdc25AはG1期からS期にかけてCdK2の脱リン酸化によりcyclinE(A)/Cdk2complexを活性型にし、またG2/M期にcyclinB/Cdk1complexを活性型にすることから、Cdk2,1kinase activityを比較検討する。現在進行中である。
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