2009 Fiscal Year Annual Research Report
前庭有毛細胞のKCNQ4変異によって前庭平衡機能障害が本当に引き起こされないのか
Project/Area Number |
19791188
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
近江 永豪 Akita University, 大学院・医学系研究科, 助教 (50375242)
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Keywords | 加齢変化 / 有毛細胞数 / 活性化酸素抗体 / 電気生理学的機能 |
Research Abstract |
平成21年度に、引き続き、分子生物学的実験、組織学的実験準備に当たって、α1Dカルシウムノックアウトマウスの作成を試みたが、進行が難航し、予定通りに進まないため、やむを得ず、研究の変更に踏み込んだ。よって、マウスの前庭有毛細胞に加齢によって細胞数の変化、また電気生理学における機能的変化について実験系にあたって、免疫染色に使用する活性酸素抗体(プライマー、試薬、試験管、ピペットなど)を購入し、年齢別の2群のSAMマウス、Wisterマウスを注文し、前庭の有毛細胞を対象に、本学第一生理学教室と共同研究を提携し、実験を進めた。現段階では、マウスの前庭有毛細胞に活性酸素抗体による年齢的変化、有毛細胞数の増減の有無について模索しながら、進行中である。また、電気生理学的実験に関しては、inverted顕微鏡、EPC-7パッチクランプ増幅器、DigiData1200ディジタイザー、P-97型マイクロピペットプラー、pClamp9解析ソフトとそれ用のパソコン、Orgin8のデータ分析ソフトを備えた。 また、データが完成している途中であるが。現時点ではコントロール群の、若年(P7~14)SAMマウスとWisterマウスにおいて、それぞれのgKLカリウムチャンネルにおける電気生理学的機能変化は見られない。これからは、対象群の高齢(生後24ヵ月~36ヵ月)SAMマウスとWisterマウスについて進め、検討しているところである。
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