2009 Fiscal Year Annual Research Report
難聴遺伝子GJB2と6変異による難聴発症機序の解析
Project/Area Number |
19791195
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
伊藤 卓 Tokyo Medical and Dental University, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (40401400)
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Keywords | 遺伝性難聴 / GJB2 / GJB6 / 難聴遺伝子 |
Research Abstract |
非症候群性難聴の原因遺伝子として最も高頻度に変異がみられるGJB2(ギャップジャンクションβ2)について、われわれの300家系以上の研究成果によって、日本人における遺伝子型の頻度、および表現型-遺伝型の関係を明らかにした。GJB2はイオンチャネルを構成するコネキシンタンパクの1つであるコネキシン26をコードする遺伝子である。コネキシンは6つ集合して1つのコネクソンを形成し細胞間結合のギャップ結合タンパクとして細胞膜に存在している。一方、GJB6はコネキシン30をコードしており成熟した内耳ではコネキシン26と30が多く存在していることが報告されている。コネキシン26と30はヘテロメリックなコネクソンを形成し、チャネルもさまざまな組み合わせで形成される。GJB2とGJB6を含む欠失によるDFNB1複合遺伝子座の変異の検出を目的として、当施設において、家族性難聴もしくは原因不明の両側性感音難聴を示し、研究協力が得られる約650症例から血液を採取しDNAを採取した。GJB2の翻訳領域における変異の有無を直接シーケンス法により検索したところ、数十例にヘテロ接合のGJB2変異者が同定された。現在、GJB2の非翻訳領域に一塩基置換や欠失がないことを直接シーケンス法により確認している。現在のところ、Δ(GJB6-D13S1854)を検出する3つのプライマーを用い、欠失がみられるかどうか検討しているが、いまだ発見に至っていない。
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