2007 Fiscal Year Annual Research Report
分子遺伝学的手法を用いた唾液腺腫瘍の新しい術前診断の試み
Project/Area Number |
19791203
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
海沼 和幸 Shinshu University, 医学部附属病院, 講師 (30334907)
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Keywords | 唾液腺腫瘍 / 耳下腺 / 遺伝子発現パターン |
Research Abstract |
DNAマイクロアレイを用いた腫瘍関連遺伝子発現の解析 すべての唾液腺腫瘍症例を対象に,腫瘍および正常部唾液腺のサンプルを採取し,各々よりmRNAを抽出して標識cDNAを調製する。腫瘍関連遺伝子を乗せたDNAチップを用いて各々の組織型について特異的に過剰発現および発現抑制されている遺伝子群を検索同定して臨床データとの関連も検討を進めた。 唾液腺腫瘍の臨床データの検討 すべての唾液腺腫瘍症例を対象に以下のデータを検討する。 1.性別,年齢2.部位,大きさ3.その他の局所所見4.画像所見5.術前吸引細胞診6.術中迅速病理診断7.術式8.摘出物病理診断 悪性腫瘍に関してはさらに9.臨床病期10.局所制御率11.累積生存率についても検討する。 今年度は特に悪性腫瘍について予後を規定する臨床症状を統計学的に解析した。 施行術式の検討 最終病理診断の結果から施行術式が適正であったかretrospectiveに検討する。とくに術前吸引細胞診,術中迅速病理診断と摘出物病理診断が一致しなかった悪性腫瘍症例群については原発の処理(特に顔面神経の処理)および施行した頸部郭清範囲の妥当性について検討し,組織型ごとの局所制御率,生存率を一致症例群と比較検討した。
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