2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19791207
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
坂本 達則 Kyoto University, 医学研究科, 助教 (60425626)
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Keywords | 内耳障害 / 有毛細胞 / BMP-4 / ノックアウトマウス / 耳胞培養 |
Research Abstract |
内耳有毛細胞の障害はマウスやヒトでは不可逆で、これが感音難聴の治療が困難である主要な原因である。対してニワトリでは有毛細胞が障害されたときには、細胞が増殖し、有毛細胞が再生し、聴覚が回復する。なぜこのような差が生まれるかは分かっていない。 本研究は、内耳有毛細胞の増殖・運命決定に重要な役割を果たす因子について、BMP-4のシグナルを中心に検討し、これを操作することで内耳有毛細胞の再生、感音難聴の改善を目指すものである。 本年度は以下の研究を行った。 1. ノックアウトマウス BMP4-lacZ/+ノックアウトマウスを入手して、genotypingを行った。またMath1-GFPマウスについても入手し、genotypingを行った。 2. in situ hybridization マウス胚においてホールマウントおよび切片でin situ hybdizationを行う実験系を確立し、BMP4やその他の内耳発生関連遣伝子のmRNA発現を検出した。 3. 耳胞培養 発生初期の様々な段階のマウス胚から耳胞を摘出し、in vitroでの培養条件を検討した。代用血清を用いた培地で発生初期の内耳のマーカーであるPax2の発現を指標にして免疫染色で評価したところ、BMP4はPax2発現に何らかの影響があることが分かったがその詳細は現在解析中である。また、ソニックヘッジホッグもPax2発現に対して影響があることが分かった。
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Research Products
(7 results)