2007 Fiscal Year Annual Research Report
微小振動音源を用いた発声装置の声質改善のための基礎的検討
Project/Area Number |
19791223
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
阪口 剛史 Nara Medical University, 医学部, 助教 (50347564)
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Keywords | 人工喉頭 / 代用音声 / リハビリテーション |
Research Abstract |
本年度は,数値計算によるシミュレーションに先立って,発声障害者が微小振動音源を用いて発声したときの実際の音声を収録した。その振動子として,電磁型や圧電型のもの用いた。 今回使用した圧電型の振動子は、 ・収録可能なレベルの音声が発声可能である ・頚部に固定可能な軽量で小型 であり,本研究が目指している微小音源に適していることが分かった。 現在,この結果を数値計算によるシミュレーションを行うためのモデルづくりをしており, ・入力信号(既存の電気式人工喉頭の出力波形と類似した波形,三角波,帯域ノイズなど) などの違いによって出力(発声)がどのように変化するかについて,実測ならびに数値計算による評価を行い,振動子の仕様にフィードバックし,入力系の最適化を行っているところである。 また,メモリ消費量の削減,計算速度の向上などを目指した数値計算手法の改良にも着手しており,これらが実現されれば,より詳細なシミュレーションがより早く算出されることになり,本研究の進展に寄与するものと考えられる。
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