2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19791283
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
丸山 和一 Kyoto Prefectural University of Medicine, 医学部・附属病院, 専攻医 (10433244)
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Keywords | 脳・神経 / 免疫学 / 細胞・組織 |
Research Abstract |
本研究は,現在までに特別な治療が確立されていない神経系組織浮腫への治療に対し,リンパ管を新生させるという新しいアプローチの開発を目的としている。SEMA3Fがリンパ管を特異的に抑制することから,神経系組織である網膜内に多く存在するSEMA3Fを用い,実際にSEMA3Fが病的リンパ管を抑制できるかどうかを検討した。平成19年度には,角膜縫合による炎症誘導モデルにおいて,recombinant SEMA3Fを結膜下投与し,角膜内に発生するリンパ管を特異的に抑制できるかどうかを検討した。その結果,SEMA3F投与群で有意に角膜リンパ管新生が抑制できた(血管新生は抑制されなかった)。また以前の我々の研究で炎症下においてマクロファージがリンパ管を形成することを証明しているが,現在までにマクロファージにSEMA3Fの受容体であるNP2が発現しているかどうかは知られていなかった。そこで我々はマウス腹腔内マクロファージを使用し,NP-2発現をRT-PCRによりRNAレベルで確認したところ発現を確認することできた。さらにSEMA3Fでマクロファージを刺激したところ,リンパ管関連マーカーであるLYVE-1,Podoplaninの発現がウェスタンブロットによりタンパクレベルの発現が抑制されることを発見した。このことよりSEMA3Fを選択的に抑制することによりリンパ管の新生を促進させ,神経系組織浮腫の軽減に大変重要であることが予想される。
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[Journal Article] Monocyte chemoattractant protein 1 mediates retinal detachment-induced photoreceptor apoptosis.2007
Author(s)
Nakazawa T, Hisatomi T, Nakazawa C, Noda K, Maruyama K, She H, Matsubara A, Miyahara s. Nakao S, Yin Y, Benowitz L, Hafezi-Moghadam A, Miller JW.
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Journal Title
Proc Natl Acad Sci U S A 104(7)
Pages: 2425-30
Peer Reviewed
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