2007 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト培養角膜内皮細胞を用いた角膜内皮炎モデルの作成
Project/Area Number |
19791299
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
杉岡 孝二 Kinki University, 医学部, 助教 (50399119)
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Keywords | HSV-1 / 角膜内皮細胞 / 感受性 |
Research Abstract |
仔ウシ角膜内皮細胞をdish上で100%confluenceにまで培養した後、水酸化アンモニウムで細胞をlyseして作成したextracellular matrix(ECM)プレートに角膜移植に用いたドナー角膜の残りからデスメ膜についた状態の角膜内皮細胞を乗せ15%FCS,bFGFを含む培養液で培養、継代しcell lineを確立した。また本実験の対象としてはCV-1細胞を用いた。HSVはKOS,McKrae,F株の3種類を用い、接種ウイルス濃度は原則的に5と0.0001multiplicities of infection (MOI)の2種類の濃度で、(1)各細胞のウイルス吸着率(2)ウイルス総産生量(3)2次的なウイルス感染の拡がりの顕微鏡的観察を行った。(1)については5MOIのウイルス濃度で接種し,37℃90分間インキュベートした後、50%tissue culture infectious dose (TCID50)により、培養上清のウイルス力値を測定し吸着率を算出した。(2)については5,0.0001MOIの濃度でそれぞれ接種し、37℃、90分インチュベートしたのち、培養上清を置き換え経時的なウイルス力値をTCID50により測定した。低濃度(0.0001MOI)の条件では、そのウイルス産生量をABI PRISM 7000 Sequence Detection Systemによりreal time PCR法を用いた解析も行った。
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