2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19791313
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
白石 将毅 Hirosaki University, 医学部附属病院, 医員 (60438059)
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Keywords | プロテオグリカン / 軟骨 / 再生医療 / ハイドロキシアパタイト / TGFβ1 / 日本 |
Research Abstract |
1.プロテオグリカン含有複合キャリアーの開発 関節軟骨の再生も視野に入れて骨軟骨複合キャリアーを作製するため、ハイドロキシアパタイトを利用素材とし、これらの形状の形成を行った。プロテオグリカンを含ませる素材として使用を計画しているところである。 2.体内軟骨再生方法の開発 軟骨細胞の培養を行っている施設の研究者と軟骨細胞培養に関し検討した際、(1)軟骨細胞は増殖するが次第に軟骨基質を産生しな<なる、(2)軟骨基質を産生させ続けるにはサイトカイン(TGF-beta1など)が必要、との情報を得た。元々増殖能力が少なくin vivoでの採取量も少ない軟骨細胞を用いた軟骨組織再生は基質を産生させていく点からも問題を含む可能性があり、増殖能力に長け臨床的にも採取の容易な骨髄間葉系幹細胞(MSC)を用いての軟骨組織再生の方が有利であると我々は考えた。そこで、ラットを用いての実験系においてMSCを採取し軟骨細胞へ分化させ軟骨組織を再生できるのか検討した。SDラットの大腿骨から骨髄を採取、10%FCS含DMEMで培養し翌日に浮遊細胞を除去、接着細胞のみ培養した。3,4日に一度培養液を交換した。Confluent時に半分をストックする方法(population doubling)で継代していくと50継代以上培養可能なことを確認した。 これらの細胞の表面抗原に対しFACSを用いて検討した。結果、CD31(-)、CD34(-)、CD29(+)、CD44(+)でMSCであることが示唆された。次にこれら細胞をTGFβ1含有培養液で培養し、軟骨細胞への分化を促した。軟骨細胞への分化の指標として(1)転写因子であるSOX9の発現、(2)II型コラーゲンの産生、を検討した。RT-PCRを用いてSOX9の発現を検討したところ、TGFβ1含有培養液で培養されたこの細胞では、TGFβ1の濃度依存性にSOX9の発現が増強した。現在、この細胞の2型コラーゲン産生に関してwestern blotを用いて検討中である。
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