2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19791314
|
Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
沼尻 敏明 京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (20326234)
|
Keywords | motopsin / GAP43 / 顔面神経麻痺 / facial nerve injury / axotomy |
Research Abstract |
ニューロシンの中枢神経系での機能を考察するために、顔面神経の軸索損傷モデルを用いて、発現をin situ hybridizationによって検討した。 マウスの顔面神経損傷モデルを作成し、実験を行った。10週齢のマウスを用いて、マウス片側顔面を切開し、耳下腺前縁部で顔面神経を露出した。Facial nerve Zygomatic br.とBuccal br.とを剪刀にて切断した。損傷された場合は、ひげを動かすことができなくなり、損傷されたかどうかを判別することができる。切断後、即時に顕微鏡下にナイロン糸で神経縫合を行い、再生させることとした。術後1,2,3,5,7,9,12週目において、それぞれ灌流固定したのち脳を摘出し、DIG-label(ジゴキシゲニン標識の)in situ hybridizationを行い、ニューロシンの顔面神経核での発現を観察した。 解析ではニューロシンは発現が非常に弱く誘導された。このことから神経機能不全や軸索損傷時は、ニューロシンの発現は減弱することが示唆された。
|