2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19791324
|
Research Institution | Hyogo College of Medicine |
Principal Investigator |
福田 健児 Hyogo College of Medicine, 医学部, 講師 (70351814)
|
Keywords | 創傷治癒 / 湿潤環境 |
Research Abstract |
昨年度までの実験では9W〜12Wの♀マウスを使用し肉様膜上で直径5mmの皮膚欠損をつくり、スプリント装着開放群、スプリント装着ハイドロコロイド貼付群、スプリント装着ラップ貼付群、スプリント非装着群を作製。経時的にデジタルカメラで撮影し、画像解析ソフトImage Jを用い非上皮化面積を計測した。Nonsplint群はどの群よりも優位に上皮化が進行した。コントロール群と、ハイドロコロイド貼付群、ラップ群を比較すると、8日目以降ではコントロール群がラップ群、ハイドロコロイド貼付群に比べ優位に上皮化が進行していた。つまり、ET群とラップ群に比べ開放としたコントロール群が優位に上皮化が進行した結果となった。要因としてマウスでは従来豚や皮膚で言われてような痂皮が上皮化をブロックするような傾向がなくむしろ痂皮下で上皮化が進行したと考えられた。また、スプリントを装着していても解放群の方がハイドロコロイド貼付群とラップ群より収縮が強く働いた可能性が考えられる。創の収縮をスプリントで抑制したマウスでは、マクロの観察下で8日目以降ではコントロール群(開放群)がラップ群、ハイドロコロイド貼付群に比べ優位に上皮化が進行していたことがわかった。本年度はそれらの各群の8週目での組織学的検討を加えた。8日目のモデルの創の断面の組織でH. E. 標本を作製し観察したところ、コントロール群(開放群)では8週目で痂皮下での上皮化が完了していることが確認できた。
|
Research Products
(3 results)