2008 Fiscal Year Annual Research Report
感染性心内膜炎の原因となる口腔レンサ球菌と宿主細胞との相互作用の解明
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19791352
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
矢島 彩子 The Nippon Dental University, 生命歯学部, 助教 (00287773)
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Keywords | S. gordonii / アドヘジン / シアル酸 / 感染性心内膜炎 / HL-60 / レセプター |
Research Abstract |
本研究では、口腔レンサ球菌の一種で感染性心内膜炎の原因菌のひとつであるSteptococcus gordonii DL1株に発現するシアル酸結合性アドヘジン(Hsa)についての解析を行った。この菌めもつ赤血球凝集活性や血小板凝集能、好中球をはじめ、単球、マクロファージへの付着能が感染性心内膜炎の発症に強く関与していると考えられている。 そこで、S. gordoniiのHsa蛋白と宿主細胞との付着メカニズムを明らかにするために、Hsa蛋白のシアル酸結合領域と考えられているNR2をGST融合蛋白(GST-HsaNR2)として大腸菌の系で作製し、そのリコンビナント蛋白を用いてレセプターの同定を行った。現在までに、血小板のレセプターがGPIbαとGPIIb、赤血球のレセプターがglycophorinAとband 3であることを明らかにしてきた。 今年度の研究では、単球、好中球、マクロファージに対するレセプターを明らかにするために、培養細胞であるHL-60細胞を用いて、それぞれ分化させて行った。これらの細胞にS. gordoniiが付着すること、その付着はS. gordoniiに発現するHsaが関与していることが明らかとなった。そこで、Bacterial overlay法や免疫沈降紙GST pull-downaSsayを行った結果、単球とマクロファージではCD11bとCD43が、好中球ではCD11bとCD43、CD50がHsaに対するレセプターであることが明らかとなった。
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