2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19791372
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
村田 尚道 Showa University, 歯学部, 助教 (10407546)
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Keywords | 超音波診断装置 / 摂合・嚥下 / 咀嚼 / 舌圧 |
Research Abstract |
本年度は、三次元超音波画像診断装置(以下、3-D US)を用いた咀嚼時舌形態の超音波画像描出と、圧センサーを用いた舌および頬の圧力計測を行うためのシステム構築を行い、舌形態の描出ならびに舌圧の測定を行った。 1.画像描出方法の規格化および解析方法 超音波画像診断装置は、現有の3-D US(Power Vision 6000 東芝メディカルシステムズ社製)を用いる予定であったが、同研究施設が保有す4-D USシステム(VOLSONO730 GE Medical Systems社製)および探触子(同社製)を用いることによって、自動的に探触子の走査を行えるようになり、より簡便な舌の三次元画像描出が可能となった。 描出された3次元画像より、舌の水平断面および前額断面を表示し、舌形態の観察を行った。 今後は、舌尖部と中央部、左右側方部にそれぞれマーカー(アルミ片)を貼付し、画像上で舌の先端部、中央部、側方部のマーカーを指標として舌形態の指標とする予定である。 3.頬および舌の圧力測定について 咀嚼時に食品および臼歯部にかかる頬や舌の圧力測定を行うため、まずは、二次元の超音波画像上で、圧力センサーシート(I-Scan ニッタ社製)との同期を行った。 舌の圧力計測結果は、作業側の口蓋側方部:3.4±2.2kPa(0.5-6.7kPa)、模擬食品11.2±12.2kPa(5.7-20.08kPa)であり、ばらつきが多く認められた。安定した圧力測定を行うため、圧センサーの貼付部位の再検討を要する結果と思われた。
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