2008 Fiscal Year Annual Research Report
特定超音波振動を利用したインプラント周囲炎の新しい治療システムの開発
Project/Area Number |
19791378
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
林 栄成 Tohoku University, 病院, 助教 (60375102)
|
Keywords | 特定超音波振動 / インプラント周囲炎 / 活性酸素 / フリーラジカル / 義歯洗浄 |
Research Abstract |
特定超音波振動をインプラント周囲炎の治療に応用すべく, 平成20年度においても引き続き特定超音波振動によるデンタルプラークを除去効果を検討した 口腔内から撤去した暫間被覆冠に付着したデンタルプラークを対象とし, 特定周波数(1.6MHz)を用いた試作超音波発振装置に蒸留水・超酸性電解水(pH2-2.5)・強アルカリ還元水(pH11)・過酸化水素水(1.5%)の4種類の洗浄液と組み合わせ, 15分間の洗浄後のプラーク除去効果を検討した. プラーク除去効果は, 洗浄前後におけるATP(アデノシン三リン酸)拭き取り検査によって評価した. またコントロールとして市販の超音波義歯洗浄装置でも同様の実験を行い, 機械的な1分間のブラッシングによる評価も行った. その結果, 最もプラーク除去効果が高かったのは試作超音波発振装置と強酸性電解水であり, この組み合わせによる15分間の洗浄は1分間の機械的なブラッシング以上のプラーク除去効果が認められた. また、最初の3分間で80%以上のプラークを除去できていた。試作超音波発振装置と強アルカリ還元水の組み合わせた15分間の洗浄では1分間の機械的なブラッシングと同程度のプラーク除去効果が認められた. 過酸化水素水のプラーク除去効果は強アルカリ水と同程度であった。以上の結果より, 特定周波数(1.6Mhz)の超音波振動を用いた洗浄方法は口腔内で成熟したデンタルプラークの除去に有効であることが分かった。
|
Research Products
(2 results)