2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19791428
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
金澤 学 Tokyo Medical and Dental University, 歯学部附属病院, 医員 (80431922)
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Keywords | CAD / CAM / 総義歯 / マシニングセンタ |
Research Abstract |
高齢者の多くは義歯を装着しており、新義歯製作の際には、少なく見積もっても10回以上の通院が必要となり、大きな身体的負担となっている。また、義歯製作の技工行程は30年来変わることがなく、煩雑なものである。この行程の省力化と高齢者の通院回数の削減を図るために、CAD/CAM技術を応用し総義歯作製をすること目指した。 今回行った研究ではCAD/CAM技術を応用した義歯の加工精度を検証した。一般的な総義歯を3次元デジタイザ(Atos)にてデジタイズし、3次元データを製作した。PC (Precision, DELL)と3D CADソフト(Solidworks2007)を用いて上顎総義歯の3次元データを加工し完成させた。得られた3次元データを元に、5軸マシニングセンタ(VARIAXIS 200)を用いてアクリルを義歯形態に切削加工した。切削加工された義歯を3次元デジタイザにてデジタイズし、元の3次元データとの偏差を偏差測定ソフト(ATOS Viewer)にて測定した。 その結果、偏差は頬側研磨面で0.1mm、口蓋側研磨面で0.2mm、粘膜面で0.1mmおよび咬合面で0.1mmであった.歯間部においては0.02mmから0.6mmであった。このことからマシニングセンタによる義歯の切削加工は、臨床応用に耐えうる十分な精度を持っているということが明らかとなった。
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