2008 Fiscal Year Annual Research Report
チェアサイドで欠損歯列者の咬合位を診査する装置の開発
Project/Area Number |
19791429
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
南 一郎 Tokyo Medical and Dental University, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (70396951)
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Keywords | 咬合位 / 咀嚼機能 / 下顎運動 |
Research Abstract |
本研究はチェアサイドで咬合位診査を行う装置の開発を目的としている。昨年度の研究結果を踏まえ、今年度は運動の滑らかさの観点から咬合位を評価する方法を開発した。さらに、チェアサイドでの計測を可能なものに改良した。従来の顎運動の滑らかさを評価する方法では、キネジオグラフを用いる方法の報告があるものの、装置が煩雑、高価、自然な状況下での顎運動がなされない等の欠点があった。しかし、本研究で新たに開発された装置は、加速度センサーを用いることにより、これらの欠点を解決し、臨床応用が可能なものとした。つまり、計測時の被験者の負担が軽減され、自然な状況下での計測が可能となり、また、安価なシステムとなった。これらは特筆に値する。 加速度センサーを用いた顎運動計測方法は、皮膚の振動を拾うため、その装着方法の簡便さにかかわらず、臨床応用されてこなかった。また、装着方法に再現性が乏しいという欠点があった。今年度は、これらの欠点を解決する方法を開発した。妥当性及び信頼性を検証する必要性が明らかとなった。
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